海中のムーンストーン





海中のムーンストーンは古地中海で育まれた記憶

この玻璃長化したアンモナイトは海鎮具として今もしっかりと生きていて

デヴォン紀に揺れている遠浅の海は

悠久のゆりかご



2015年8月




古地中海(テチス海)は、パンゲア大陸の分裂が始まった約2億年前から新生代第三紀まで存在していた海洋です。
ローラシア大陸とゴンドワナ大陸に挟まれた海域で、現在の地中海周辺から中央アジア・ヒマラヤ・東南アジアにまで広がっていました。

この時代は地球史上で他に例がないほど温暖で生物の多様化が一気に進みました。
特にテチス海は赤道付近に位置し特に暖かく、遠浅の海だったため海洋生物を豊かに育みました。

インド大陸とユーラシア大陸が衝突してヒマラヤ山脈を形成し、アフリカ大陸とユーラシア大陸が接近する形でテチス海は消滅しました。
カスピ海・黒海・アラル海はテチス海の名残とも考えられています。



2015年に新疆カナス湖の放水口から南西に約18kmの場所から「古地中海海底遺跡」が発見され話題となりました。



参考文献
・Wikipedia「テチス海」最終更新 2018/8/2 0:34








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