もうひとつの夢のわだ





「夢のわだ」
って、これも実在する場所の呼び名です。

どうしても

どうしても
いろんな水の姿を描きたくなるようですね、私。

ある大きな川に、ある小さな川が流れ込む場所の呼び名なのです。



2011年8月




宮滝遺跡(みやたきいせき)は奈良県吉野郡吉野町宮滝にある複合遺跡で、
縄文時代の後期~晩期と弥生時代の中期といった様々な年代の遺構が存在する吉野地方きっての大遺跡です。

縄文後期の土器で「宮滝式土器」と呼ばれる土器群が出土しています。
この土器の特色は文様をつけるのに海産の巻貝を多用している点で、この場所の山の民と海の民との関係性を物語っています。

確かにこの遺跡は紀伊半島のほぼ中心点にあり、東は伊勢湾へ、西は紀伊水道へ、南は熊野灘へ、
北は飛鳥や奈良へ至る各地に繋がる要衝でもあります。

また吉野宮・吉野離宮の存在も推定されています。
斉明天皇や聖武天皇、当時の天皇家の祭祀を兼ねたリゾート地だったと想像しており、
多くの万葉人がその美しさを愛し歌を残しています。


「夢のわだ」


という場所が実際にあり、そこに立った時に昔の姿が重なって見え、
飛鳥時代から奈良時代に千代に八千代に雅であるよう繁栄を願ったであろう、
その場所の当時と今とを何となく出てきた絵と言葉です。







HOME