マツリノニハ





疾風は相変わらずの疾さで遊んでいて

1枚の花弁も散らさずに舞い踊っている

自由自在に上昇と下降を繰り返し

ただ無邪気に吹いている



お伽話がおとぎ話でなくなる瞬間を



もう 何度も見たでしょ


煌めくツリーは ヒノキだよ

だいじな祀りを 祝うのは誰

みすまるの玉がはじき飛ぶくらい 祝うよ



2011年12月




奈良県は桜井市の中心から南東にある標高245mの鳥見山(とみやま・とりみやま)の山頂部に霊畤(マツリノニワ)と呼ばれる古代祭祀の跡があります。
※「畤」一文字でも訓読みでマツリノニワと言います。



この場所は日本書紀によると、

「神武天皇が橿原宮で即位後四年 皇祖天津神を祀られた」

つまり日本で初めて大嘗祭が行われた「霊畤」(マツリノニワ)である由来が記されています。



神武天皇がナガスネヒコとの戦いの中で、お手持ちの弓に黄金に輝く金鵄(きんし)が舞い降り、その輝きとエネルギーによりナガスネヒコに勝利しました。



西の麓の等彌(とみ)神社から霊畤へは、紀元前約660年から多くの人々が歩いたであろう約1kmのなだらかな山道を歩いた先にあります。

等彌神社の御神紋は輝く金鵄(トビ=トミ?)で、鳥見山との関連性等に想像を馳せますと様々な連想を膨らませてくれます。



宇陀市榛原から北西にも標高734.6mの鳥見山があり、同様の伝承が伝えられています。











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