元薬師寺夢のあと





巨大な礎石と塔の基壇のみ現存の元薬師寺址

何思う蓮のつゆ

あの頃と同じ姿の畝傍山



2006年7月




本薬師寺跡は、現在奈良市の西ノ京にある薬師寺の前身にあたる寺跡です。

天武天皇が、後に持統天皇となる皇后の病気平癒のため建立を発願した薬師如来を本尊とする寺で、
藤原宮跡の南西部に位置し、698年にほぼ完成しおよそ11世紀初頭まで存続していました。

金堂跡の巨大な礎石群から相当な大寺だったであろう威容が想像されます。



藤原宮跡を歩いていますと、初夏には蓮がつぼみを膨らませ始め、どこそこという事の無い様々な場所を彩ります。

畝傍山は今もその頃と変わらず物言わず鎮座し、その光景は薬師寺建立を発願した天武天皇の、持統天皇への思いを偲ばせます。



※歳時記: 10月の第2月曜日「本薬師寺まつり」として護摩焚き、法要が行われます。
※ホテイアオイ: 8月中旬~9月下旬、約400,000株の美しい薄紫色の花が水田一面に広がります。







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