因の余韻





いつかに産み落とされた高貴な色は

一冬の中で密かに育まれ

待ちきれない春が彩度を上げてくる

卓抜した嗅覚は本能


その動機が実はどこへ向かうのか
私にはさっぱりわからない

何を描いたの?
って聞かれても わからないのと同じくらいに

ただ
それがとてつもない鳥で
とてつもない珠玉を抱いていただけ



2013年1月




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