天空の水晶





見上げると桜の中に昼の月

水晶かと

甘樫の丘にて



2006年4月



甘樫丘(あまかしのおか)は、古くは日本書紀などにも記述が見られる奈良県明日香村にある標高148mの丘陵です。
大和三山や、遠くは生駒・金剛山系、眼下には明日香村の集落や藤原京跡をはじめ大和国原のたたなづく青垣を望むことができます。
また7世紀前半~中頃のものと思われる建物跡や石垣が東麓遺跡に築かれており、蘇我蝦夷・蘇我入鹿親子の邸宅跡と考えられています。

このように古来から繰り広げられてきた倭という国の変遷を、唯々静かに見守ってきました。
その姿のまま、今も美しく佇んでいます。







HOME