懲りない誘惑





ずっと泳いでいたかったから

光の波は何故だかミルキーなやさしさで
私という個さえ忘れてた

何度も繰り返したよ
私を失くす あの甘美な遊泳

あはは・・
無粋な記憶が突然の邪魔をするまで

その瞬間から私はそれのモクズだ


なのに

誰だろ
観念した時に必ず私の腕を掴んでくれるのは

いつも違う姿をしているけど

いつも名前さえ知らない人のままだけど

覚えているのは 強い力とぬくもりだけだけど


いつか
無粋な記憶などいらなくなった時には

教えてよね



2011年10月




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