無邪気な野望の果てに





無邪気な手が掘り返した口遊みの根拠は
そうして浮上しながらまた埋もれ往くけど
繰り返されたフレーズの切れ端だけが微かな記憶として刻み込まれる


大きな木馬も

雲太の雲珠も

この高殿も

無邪気な非道に絡め捕られた人々が暮らす場所で
笑いながら撫でる風にまた口遊みを忍ばせる狡猾



2014年12月




藤原京跡の調査により出た、楼閣かと思われる高い建物を私が勝手に描いた(笑)。

動かぬ根拠は地名や唄や叙事詩や言葉にそれとなく刻まれてることが多いですね。







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