玻璃来たりて呼ぶ雨の





痛いくらい刺さる

窓を開けた手も頬も


あの宝物庫にあったね

壊れてもいないのに 破片を飛ばす
完璧な輝石の象り


あの頃降ってた雨は
もう こんなに濾過されてるよ


玻璃には
時間の観念が無いらしい


永劫に 原型を留める 崇高

いつか叶うよ

雨と 溶け合う日は来るさ



2012年1月




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