雨上がりの夢幻





限りなく果てもなく

降り注ぐ

打ち寄せる

鱗粉が眩しくて 直視できない

網膜を透過したソレは どこかのなにかを優しく傷めるようで

斜光板がほしくなった


ウネリでも凪でもない波が

ただ 
限りなく果てもなく

粟立つほどに 眩しい


有史以来
有史以前

叶わなかった願いと
起きた奇跡の比率ってどれくらいかな


そして私は

深い意味のない

安心感 というものを腑に落とす



2012年7月




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