鳳凰乱舞





鳳凰とイカヅチの対峙



2019年6月




唯々激しくスパークするエネルギーを放つ鳳凰を描きました。



難波 - 藤原京 - 名古屋を繋ぐ近鉄特急「ひのとり」
ある日、かつての藤原宮跡を走る「鳳凰」を見ました。

真っ赤な車体がこれまでに類を見ない斬新さで素晴らしくかっこいい電車ですね。


実はこの姿を見た時に私は背筋にゾクッとする感覚が走りました。
その理由は天武天皇にまつわる話からです。


日本はこれまで様々な元号を経て今日に至りますが、その中に「鳳凰」の時代があるのです。

「朱鳥」(しゅちょう・あけみどり)

飛鳥時代、壬申の乱が起こり勝ち取られ浄御原宮に即位された天武天皇の時代に付けられた元号です。
1年で崩御されたため幻の元号とも言われています。


天武天皇が壬申の乱に勝利できた理由は、山の民(吉野・伊賀・甲賀・名張他)、
ヒガシクニと呼ばれた海の民(尾張・伊勢・桑名等他)を総ざらえ味方に付けたからです。


「ひのとり」が走るルートはまさに天武天皇に味方になった人たちを強固に繋ぐ線です。


天武天皇「朱鳥」ゆかりのルートを「ひのとり」が走っている事がどうしても頭の中でリンクしてしまい、
しかも藤原宮跡の中を走っているという事に、不思議な感慨を抑え切れないのです。



(第5話)【火の鳥、鳳凰、朱鳥、朱雀、フェニックスを想う】ELCAFLORAエルフロMitsukoのトキジク日記




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