鳴弦





精妙なるシステム

狂いをはじき出すのは
いつだって 後追いの傲慢


ほら

最前線の制御装置はメンテナンスを完遂して

上弦の響きを放ってる


そして私はまた

その麟片を掻き集めながら呼吸するのよ


もしも
それがイデアの影ならば

3区分された 
「時」の呪縛から自由になれそうな気がしたの


とはいえ

その幻想夢の真ん中で 私は自由を謳歌するわ


でなければ
外側に出たところで

それを観る事など到底無理だろうから



2011年11月




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